
『ソーシャル・ネットワーク』 デヴィッド・フィンチャー監督
映画『ドラゴン・タトゥーの女』が楽しみすぎるので(Cut2月号の裏表紙を書店でぜひ)、デヴィッド・フィンチャー監督の前作『ソーシャル・ネットワーク』について。
Facebook創始者マーク・ザッカーバーグ役を快演したジェシー・アイゼンバーグはすばらしいし、恋愛映画よろしくにっちもさっちもな脚本にも気分が高揚する。そしてこれには助長させる明白な理由があって、それはトレント・レズナーのサウンドトラックが異常にかっこいいこと。
きてほしいところでズドンとくる、例えばダフト・パンクが書き下ろした『トロン: レガシー』のような派手なものではなく、シーンを決定的に定義付ける、いわば映画音楽本来の在り方を踏襲したお手本と呼ぶべき演出効果作品だ。マーク・ザッカーバーグの自動小銃のようなセリフで耳がさらに敏感になって音楽が映像を、映像が音楽を際立たせる相乗効果。
トレント・レズナーの映像理解度と、それに比例した音を生み出す筋力がとてつもなく強い結果だと思う。
デヴィッド・フィンチャーにとっても、サントラ話を持ちかけてサンプラーが届いた時点でもう手応えがあったはずで、去年のアカデミー賞で作曲賞を獲った勢いのまま、最新作『ドラゴン・タトゥーの女』でもタッグを継続している。
トレント・レズナーにはこのまま少なくとも、『ミレニアム』トリロジーの残り2作品まで添い遂げてもらいたい。
ちなみに、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でサントラを手がけたジョニー・グリーンウッドもそうだけど、ロック畑の人間が100%の映画音楽を仕掛ける行為そのものが注目度満点だ。『トロン: レガシー』も、ダフト・パンクの長編ミュージックビデオとして本編を楽しむほど大好きな音源で、決してけなしたわけではないのであしからず。
最後に『ソーシャル・ネットワーク』劇中では使われていないが、”Creep”のカバーが使われたトレイラーをどうぞ。

